5月20日(月)僧侶のためのファシリテーション連続講座へ行ってきました。今回は「場を企画する力を中心に学ぶ。~プログラムをつくる・空間をつくる~」について学びました。企画を作るうえで大事なポイントは2つ。1つは意味の共有です。人には様々な考えや価値観があるので、どういう企画を作りたいかちゃんと説明して意味を共有しなければなりません。2つ目は多様性を受け入れて信頼関係を作ることが大切です。自分と違う点を受け入れることは参加者にとって安心、安全の場を作ることになります。参加度を高められる企画作りが求められるわけです。① 自分ができることは自分だけでしない ② 他人に迷惑をかけることを恐れない ③ 1人ではとてもできそうもないことをする。まずここが場づくりのスタートとなります。
さて、話し合いの場を作るポイントを8つに整理すると以下の通り
- 小さなdoをまずやってみよう
- 「目的」はスモールステップで一歩一歩
- グッと惹き付ける「問い」を考えよう
- 話が促進される「環境」ってなに?
- オリエンテーションが場の流れを創る
- 関係性を編み直して仲間感へ!
- 作り込みすぎずとも進む「場の力」を信じる
- 「その気持ち」を今ことばにしよう
①小さなdoをまずやってみよう。何かを思いついたら近くの人に話してみることから始めます。最初から完璧なことを企画しようとしないで、まずは自分が思いついたことを3人くらいで話し合うこと。
②「目的」はスモールステップで一歩一歩。その計画は「誰にどうなってほしい」ものなのか、最終ゴールを設定しそこに近づくためにどのような段階を踏んでいくと良いのか、それらを欲張らずに少しずつステップアップしながら目標達成に近づいていく方法を考えましょう。
③グッと惹き付ける「問い」を考えよう。「問い」ひとつで場の雰囲気が大きく変わります。自分にも関係ありそう、一緒に考えたくなるようなワクワクした問いのテーマを考えることも大切です。
④話が促進される「環境」ってなに? 部屋の装飾を意識することも大切ですが、初めて参加する人の不安感に対し、どのようなウエルカム感が見えれば「来てよかったぁ」と感じてもらえるか考えましょう。開会前の時間にできること、参加してくれたことへの感謝を伝えたり、読み物としての配布資料を用意したり、リラックスできる環境作りを提供しましょう。
⑤オリエンテーションが場の流れを創る。何事も最初が肝心です。今日の話し合いの目的や全体の流れ、この場が大切にすることを確認してもらうために、「OARR」(オール)を意識します。オールとは航海に出るイメージからみんなでオールを握ることからきた言葉です。O…この場が目指すゴール A…大まかなスケジュール R…参加者に期待する役割 R…みんなの約束事(安心・安全な時間にする)。オリエンテーションに時間を取りましょう。
⑥関係性を編み直して仲間感へ! 会場に着くとどうしても緊張します。話し合いはリラックスした状態の方が柔軟な思考が生まれますから、緊張を解きほぐす気軽な自己紹介をして、「見知らぬ人」から「知っている人」にそして「協力できる仲間」になるとより深い話し合いができます。
⑦作り込みすぎずとも進む「場の力」を信じる。ファシリテーターは名司会になろうとしない。参加者が前のめりになって話し合えるような促進役なので、あれこれやりすぎて参加者の力をそぎ落としてないかを確認しましょう
⑧「その気持ち」を今ことばにしよう。参加者のふりかえり(チェックアウトといいます。)をしましょう。「今日の発見を教えて下さい」「今日もっと深めたかったことを教えて下さい」「明日からできる行動宣言をしてください」など色々な方法がありますが、各々自分の言葉にすることによって学びの場が共有されます。当然ながら運営者側のふりかえりも必要です。「KPT法」呼ばれる①継続keep ②課題Problem ③改善点Tryを行いましょう。
以上を踏まえ、実際に自分の企画したいことを考えてみるワークを行いました。紙に書くことで場の作り方を体感できました(大変だわ…)
私の企画したいことは、ずばり「小学校もしくはこども園に通う子供たちに、みんなで朝食をとる場を提供したい!」です。 ちいさなdoで一歩ずつゴールに迎えるように頑張りたいと思います。以上