平成31年3月24日(日)泉秀寺において副住職長男 璃博(りはく)の得度式を厳修しました。
得度とは、お師匠さま(師僧)について髪を剃り、袈裟(けさ)、坐具(ざぐ)、直綴(じきとつ)、応量器(おうりょうき)をいただき、さらに大乗の戒法を受けて誓願し、僧名と血脈(けちみゃく)をいただくことで僧侶の仲間入りをすることです。この戒法を受けることを受戒といいます。得度後には、申請をすることにより、正式に曹洞宗の僧侶として僧籍簿に登録され、「上座」(じょうざ)の法階が得られます。【寺院の為の手引書より抜粋】
役員さんや梅花講の皆さん、親戚などおよそ30人が見守るなか滞りなく無事円成しました。曹洞宗の規定では満10歳から得度式を受けられることになっています。縁あってお寺に生まれたわけですから、なるべく早く仏さまとのご縁を結び、僧侶としての自覚を持っていただきたい。本人も決意を持って臨んでくれました。
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写真のように、最初は白衣のみを身に着けて本堂に入堂し、本尊様やこれまで育ててくれた両親に感謝のお拝をします。そして本師に向かい、師と弟子としてのはじめてのお拝を行います。このピンと残した髪の毛を周羅(しゅら)といいます。本師に出家する覚悟があるか何度も訪ねられ、本人自ら「許す」と答えて剃髪して頂きます。そして衣やお袈裟など僧侶が身に付ける最低限のものを授けられます。
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僧侶の姿となったところで、本師より仏の戒律(仏祖正伝菩薩戒)を授けられます。姿だけでなく仏の教えを護り続ける覚悟が問われ、「よく保つ」と答えて仏道を歩むことを誓います。そして本師より授けた証としてお釈迦さまから代々つながるお血脈が授けられます。最後にご本尊さま、両祖さま、歴住大和尚さまに感謝のお拝をして得度式は終了です。此の度は長男璃博の得度式に際し、お寺さまをはじめ、大勢の皆さまのお力添えを賜りまして、誠にありがとうございました。始まるまではドタバタの毎日でしたが、終わってみればあっという間でした(._.)。